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田口中門跡

田口中門跡
村上城 田口中門跡 写真

■DATA

残存物:石垣、土塁残欠?
残存度:★★
藪化度:★★★

遺構はほとんどぬかるみ化…

坂中門から続く絡手の登城道をさらに下ると、道はやがて沢伝いをたどる谷底道になる。その途中にある20m四方ほどの方形区画が、かつての田口中門の跡である。

各種古記録から、往時は2間×3間程度の櫓門に、ほぼ同規模の多聞がL字型に接続する構造だったことが判明している。搦め手にも関わらず、なぜか攻撃重視の外枡形構造なのがフシギなところだ。

だが、谷地形を塞ぐ構造が災いし、現在では遺構そのものが沢水をためるダムと化している。枡形内はすっかりぬかるみとなっているし、門の袖石垣も大部分が崩れ去っている。どうにか排水措置を講じないことには、遺構の崩落はさらに進んでしまうだろう。

もちろん、門の機能を維持するために、江戸時代には何らかの排水設備が機能していたはずである。溝や暗渠の痕跡はないものかと探してみたが、残念ながら筆者の見た範囲ではそれらしき遺構はないようである。

(初稿:2004.05.08/2稿:2017.07.23)

「正保の城絵図」に描かれた村上城・田口中門

■正保の城絵図

今や見る影もなくなったが、往時は立派な櫓門であった。[国立公文書館所蔵]