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七曲り道

七曲り道
村上城 七曲り道 写真

■DATA

残存物:旧道残欠?
残存度:★
藪化度:★★★★★

戦国期にさかのぼる道筋

 

山頂城郭への正規の登城道となっているのが、通称「七曲がり道」と呼ばれるつづら折れの山道である。その起源は戦国期にさかのぼると見られ、慶長年間に描かれた瀬波郡絵図にもそれと思しき道筋を確認できる。山頂へ向かう他のルートがほとんど草木に埋没する中、この道のみが500年間に渡って営々と維持されたわけである。登城時になにやら感慨深いものを感じてしまうのは筆者のみではあるまい。

さて、そんな歴史を物語るかのように、この道のすぐ南側には戦国期のものと思われる竪堀が一本確認できる。かなり埋没が進んでいるため、本来の規模は不明であるが、他の竪堀の規模から推定すると、もともとは山頂~山麓近くにまで伸びていたのではないだろうか。

なお、江戸初期に描かれた「元和~寛永の城絵図」には、この竪堀とほぼ同じ位置に山腹を駆け上がる柵のようなものが描かれている。近世城郭で竪堀が使われるのはレアケースであるが、ひょっとすると、山頂の城郭主要部と山麓の居館を連結する「登り石垣」の機能を代替するものとして、戦国期の遺構が維持・再利用されていたのかもしれない。

(初稿:2004.04.23/2稿:2004.05.13/3稿:2017.07.23)

村上城・七曲り道付近の竪堀

■道の脇にある竪堀

途中で土砂に埋もれているのか下端部は不明瞭。

村上城「元和~寛永の城絵図」>

■元和~寛永の城絵図

現在の竪堀位置に、柵列のようなものが見える。(国立公文書館所蔵)