ビジュアル再現 村上城 ~3DCGでよみがえる村上城~ ロゴ
トップ 作事小屋

サイトを移転しました

1年ちょっとでまた移転とは。。。

いまを遡ること約1年前、2017年07月にリニューアル&移転したばかりの当サイトでしたが、またもや移転してしまいました(汗

今回はコチラ都合というよりは、サーバーを借りていた「Yahooジオシティーズ」サイドの要因。同サービスが2019年03月で終了することになってしまい、移転せざるを得なくなったわけですね。日本のウェブ草創期を支えたサービスが終了するのは、なんというか、時代の流れを感じます。

…と、感傷に浸っているヒマはないので、移転のついでに以下3点、サイトの仕様を改良しています。

1)独自ドメイン取得

まずはウェブ技術的な話から。URL変更を伴うサイト移転は流石にもうめんどくさいので、今さらながら独自ドメインを取得しました。

覚えやさを優先して「murakami-castle.com」とかも考えましたが、自治体の公式ページと紛らわしいのもアレなので「vr-murakamicastle.jp」としています。アタマについてる「vr-」ってなんだ?? とツッコミが入りそうですが、自分としては「ビジュアル再現(=Visual reproduction:和製英語くさいが)」の意味を込めたのと、将来的にはVR(=virtual reality)展開まで持っていきたい…という希望を込めたつもりです。

2)常時SSL化

ウェブサイトの安全性が強く求められる昨今の情勢をふまえ、常時SSL化を行いました。SSLとは、ざっくり言うと、インターネット上の通信を暗号化して盗聴や改ざんを防ぐ技術のこと。最近、ウェブサイトのURLを見ると「http」ではなくて「https」になっているサイトが増えていますが、要はアレです。

ちなみに、2018年の7月から、メジャーブラウザである「Chrome」が、SSL化してないサイトに右のような警告メッセージを出すようになりました。ユーザー側からしたら、なんだか気持ち悪いですよね。。。さして重要情報のやりとりはしない当サイトですが、将来的なことも考えて対応しておきました。

かつては高額な料金がとられてたSSL化ですが、2018年現在は、サーバーを借りると無料オプションでくっついてきたりします。表示速度や検索順位の向上なんかにも効果があるそうなので、サイト移転を考えている方には同時導入がオススメです。

3)再現画像の作成根拠を明示

最後はコンテンツの中身にかかわる話です。当サイトでは各種CG画像を用いて村上城を考察していますが、その作成根拠を「注意事項」ページの中に整理+画像を使っている主要ページに注意喚起文を追加しました。

古写真や大工指図(詳細な設計図)の不足から、現時点では村上城の「学術的に正確な復元」は不可能と考えられます。当サイトではそうした限界を前提としつつ、遺構理解を促進する「イメージ程度」のつもりでCGを作成してきましたが、それが「真実」であるかのような誤解を招く可能性はゼロではありません。従来から、いわゆる「学術的な復元」でない旨、サイト各所に示してきましたが、今回の移転を機に改めて強調しておきたいと考えました。

ここ1年程の間に、自治体や公的団体の名を冠するCGやVRがさらに増えてきています。しかし、中には復元根拠を明示していなかったり、復元の手法がまずかったために、かえって遺構に対する理解を妨げているようなケースも見られるようです。折角の仮想的手法が、現実の理解を妨げては本末転倒ではないかと思います。

筆者個人としては、効果的に真実に迫る上で機能してこそ、再現系CG(?)の意味があると思っています。史料上の限界がある中で、どのように仮想的なイメージ提示のメリットを生かしていくか? 引き続きベストな方法を考えていきたいと思います。

(初版:2018.10.07)