ビジュアル再現 村上城 ~3DCGでよみがえる村上城~ ロゴ
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町組

町組
村上城 町組 写真

■DATA

残存物:地割、生垣
残存度:-
藪化度:-

幕末の足軽屋敷地

城下町の足軽屋敷地は、防衛上の観点から主として城下の辺縁部におかれるのが一般的であった。村上城下もその例に漏れず、幕末期には上片町、飯野、羽黒口など、城下の入り口にあたる場所に足軽屋敷が配されていた。各地域ごとに、それぞれ「護摩堂組」「新組」「石原組」「持筒組」などの組名がつけられており、今回紹介する「町組」は、旧町人町の小国町の背後を占めるエリアにあたる。妙法寺前の岡右門坂を登ってくる敵に備えた配置といえよう。

現地には、当時の地割や屋敷地の雰囲気を伝える生垣が比較的良好に残る。残念ながら建物遺構は残存しないが、往時は連棟の長屋形式の建物が建ち並んでいたと見て良いだろう。おそらく、お隣の城下町・新発田に残る足軽長屋(右図)のような建物が多くを占めたのではなかろうか。

新発田藩足軽長屋遺構

■新発田藩足軽屋敷

村上のお隣の城下町、新発田に残る足軽屋敷。茅葺の連棟形式の長大な長屋で、内部は8世帯分に分かれている。