ビジュアル再現 村上城 ~3DCGでよみがえる村上城~ ロゴ
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村上城「3Dゲーム化」計画!?

村上城を「Unity」に移植する!?

CG空間をウロウロしたい

お久しぶりです。しばらくCG作業に没入していたもので、すっかり更新が滞ってしまいました、今回はややマニアックなお話です。

2002年のカットオーバー以来、当サイトでは「CGを使ったビジュアライズ」を切り口に村上城を紹介してきました。現存しない建造物を、できるだけ具体的にイメージできるよう、実写合成、動画コンテンツ、360度ビュー…といった手法を導入してきましたが、製作者としてはもう一つ、どうしても実現したいことがありました。それは、「ユーザー自らの操作で、CG空間の中をウロウロできるようにする」ということです。

近世城郭としては珍しく、村上城は山城的要素の強い城です。自然地形の凹凸を生かした縄張りにこそ特徴があるわけですが、平面的な提示方法(?)に頼る限り、それらを効果的に伝えるのは至難の技です。「1mの段差」と、「2mの段差」にどれだけの違いがあるのか? 斜面の角度が違うと、防御効果がどれだけ異なるのか? それらに建物が組み合わさったときの効果は??? …直感的に理解するには、CG空間の中をウロウロすることが一番てっとり早いはずです。

ゲームエンジン「Unity」を使えばいけそう

というわけで、オチのない3Dゲームみたいなもの(?)を作ろうと、結構前から思っていたのですが、残念ながら、専門的なプログラミング知識を筆者は持ち合わせていません(痛) 長らく構想段階で立ち往生していたのですが、ようやく最近になって「『Unity』というソフトを使えば、割と簡単にゲームを作れるらしい」と知りました。

Unity」とはその名の通り、ユニティー・テクノロジーズが開発したゲーム開発エンジンのことです。割と直観的な操作で、リアルなフィールド移動型の3Dゲームを制作できる上、入門グレードはなんと無料! いやはや、いい時代になったものです。現状「Shade3D」で作成してあるデータの移植工程は、ざっと以下の流れになります。

村上城ゲーム制作の作業工程

そんなわけでここ最近は、Unityの勉強やら対応フォーマットへのCG作り直しにいそしんでいます。冒頭の動画は、制作中の作動テスト画面ですが、多分、半年後くらいまでには、山頂主要部をウロウロするだけのクソゲー(汗)が完成するんではないかと思われますw 完成の暁には当サイトで配布したいと思いますので、気長にご期待いただければ幸いです。

 

追記:制作進捗(2018.06.18)

作業開始から約1ケ月。山頂部ShadeデータのUnity移植は大体完了。それっぽい形ができてきました。あとは扉の開閉ギミックを装備して、プレイヤーキャラクターをサシカエたいところです。全般にプレステ1レベル(?)のグラフィックをどこまで精緻化するか、マシンパワーとの兼ね合いが難しい。

本件に関し、NHK新潟放送局の取材を受けました。6/25(月)18:10~の「ニュース610」枠内にて、少々作動状況をお見せできるかと思います。

Unityで制作中の村上城ゲーム_天守付近

Unityで制作中の村上城ゲーム_坂中門上から田口曲輪方面を見る

Unityで制作中の村上城ゲーム_本丸北西隅から下渡山を見る

Unityで制作中の村上城ゲームのフィールド全景

(初稿:2018_05_24/2稿:2018.06.18/3稿:2018.06.24)